2016年11月10日木曜日

ラブ・アゲイン

ラブ・アゲイン
Crazy, Stupid, Love.
2011年 アメリカ 103分
監督:グレン・フィカーラ、ジョン・レクア

キャル・ウィーバーとエミリー・ウィーバーの夫婦が子供たちをベビーシッターに預けて外食をして、デザートにキャル・ウィーバーがクレーム・ブリュレを望み、エミリー・ウィーバーが離婚を望んだことから25年続いた夫婦関係は一気に微妙な状態になり、キャル・ウィーバーはエミリー・ウィーバーが離婚を望んだ事情を聞くことを拒んで離婚に同意、家を出ると夜ごとにバーに出現しては自分は寝取られ男であると愚痴を垂れ流し、名うての女たらしであるジェイコブ・パーマーはその様子を見てキャル・ウィーバーに近づき、キャル・ウィーバーの改造を開始、服を替え、靴を替え、髪型を変えたキャル・ウィーバーはジェイコブ・パーマーの仕込みで女性に近づくようになり、一方、エミリー・ウィーバーは勤務先の同僚デイヴィッド・リンハーゲンから積極的なアプローチを受け、ウィーバー夫妻の息子で13歳のロビーは4つ年上のベビーシッター、ジェシカ・ライリーを魂の伴侶であると感じ、ジェシカ・ライリーの前で愛を告白するとかるくかわされてしまうので、学校の国語の授業で『スカーレット・レター』の"A"は"Ass Hole"の"A"であると熱弁して問題を起こし、キャル・ウィーバーとエミリー・ウィーバーがそれぞれに喪失感を味わい始めたころ、名うての女たらしであるジェイコブ・パーマーが恋に落ちる。 
キャル・ウィーバーがスティーブ・カレル、エミリー・ウィーバーがジュリアン・ムーア、名うての女たらしであるジェイコブ・パーマーがライアン・ゴズリング、恋に落ちる相手がエマ・ストーン。デイヴィッド・リンハーゲンの役でケヴィン・ベーコンが出ているが、あいかわらずのゲストスター。監督は『フィリップ、きみを愛してる!』のグレン・フィカーラ、ジョン・レクア。質のいい脚本できちんと演出された上質の映画で、スティーブ・カレルはじめ出演者もみないい仕事をしている。おそらくは「人生をずっとさぼっていた」ことになるスティーブ・カレルの序盤におけるどうしようもなさがとてもリアルで、ところどころ反省させられた(さすがにマジックテープ付きの財布は使わないが)。ジュリアン・ムーアもいい感じで、ライアン・ゴズリングも自然に二枚目をしていて悪くない。 


Tetsuya Sato