2015年12月27日日曜日

スター・ウォーズ/フォースの覚醒

スター・ウォーズ/フォースの覚醒
Star Wars: The Force Awakens
監督:J・J・エイブラムス
2015年 アメリカ 136分

察するところハン・ソロとレイア・オーガナはかなり前に肉体的な関係を持って、その結果としてベンという名の息子が生まれ(ベン・ソロ?)、おそらく母親からフォースの資質を受け継いだベンは事実上の誘拐組織ジェダイ騎士団の再興をたくらむルーク・スカイウォーカーに預けられるが、どうやら何か恐ろしいことがあって、ありがちなことではあるが、ベンはフォースの暗黒面に落ち、責任を感じたルーク・スカイウォーカーは宇宙のどこかに身を隠し、それから幾星霜、レジスタンスはルーク・スカイウォーカーの居場所を明かす星図を手に入れるが、そこへカイロ・レンが率いる帝国軍が現われてレジスタンスのパイロット、ポー・ダメロンは捕虜となり、星図を隠し持ったドロイドBB-8は砂漠に逃れて廃品回収を生業とするレイに拾われ、ポー・ダメロンはストームトルゥーパーからの脱走を決めたフィンに救われて脱出、ポー・ダメロンとはぐれたフィンはレイと出会い、そこへBB-8を探す帝国軍が現われるのでレイとフィンはBB-8とともに放置状態のミレニアム・ファルコンで脱出、ミレニアム・ファルコンを探すハン・ソロ、チューバッカと出会い、レジスタンスにBB-8を渡すためにハン・ソロの伝手を頼っていくと、そこにも帝国軍が現われてレイが捕まり、レイはカイロ・レンと対決してフォースを覚醒させ、帝国軍の宇宙要塞が例によって接近しつつあることを知ったレジスタンスが反撃に出る。
J・J・エイブラムスはおおむねにおいてよい仕事をしたと思う。プロットがエピソードIVの焼き直しだとしても、とにかく絵はしっかりと作られているし、タイ・ファイターの意外なまで接近した描写はなかなかに楽しいし、ヒロイン役のデイジー・リドリーがなかなかにいい感じで、全体としての印象は格別悪くない。ただ、家族合わせが相変わらずで、そこがうざいし、この洒落っ気のなさはほんとになんとかならないのか。あと、秘密基地を作ってはそこからXウィングを飛ばすしか能のないレジスタンスも困ったものだが、帝国軍がそのレジスタンスに移動要塞をぶつけるのは三度目であろう、弱点を狙って防衛戦に出てくるのはわかりきった話なので、だから早期警戒網をちょっと整備しておこうとか、そういうことは考えないのか。どちらもフォースに頼る前にすべきことがかなりあるのではないかと、そう愚考するような次第である。