2014年12月7日日曜日

Plan-B/ 触手

S1-E20
触手
 攻撃型原子力潜水艦が消息を絶った。最後に射出された救難ブイの信号を頼りに捜索機が洋上を飛び、潜水艦救難母艦が駆逐艦をしたがえて到着する。勇敢な男たちが潜水艇に乗り込んで、消えた潜水艦の手がかりを探した。二日後、潜水艦が見つかった。潜水艇のカメラが船体の様子を記録する。傷だらけになっていた。セイルが無残に潰されていた。駆逐艦には女性の海洋生物学者が乗っている。潜水艇が持ち帰った映像を見て彼女はある可能性を指摘する。将校たちは真に受けない。もちろん彼女にも確信はない。しかしそれは現われた。体長百メートルを超すダイオウイカが日没の間際に海面を破って現われて駆逐艦に襲いかかった。不気味な吸盤を連ねた長大な触手が船体にからみ、マストが倒れ、船が傾く。乗員が倒れ、戦闘指揮所で火花が飛ぶ。戦闘配置、と艦長が叫んだ。

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