2014年6月24日火曜日

パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々

パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々
Percy Jackson & the Olympians: The Lightning Thief
2010年 カナダ/アメリカ 121分
監督:クリス・コロンバス

ゼウスの稲妻が盗まれ、ゼウスはポセイドンの息子が犯人であると決めつけ、ポセイドンの息子パーシー・ジャクソンは父親がポセイドンであることを知らないまま、ふつうに高校生として生活していたが、いきなりエリニュスのたぐいに襲われて動転し、神々の子らが学ぶキャンプに送られてポセイドンの声を聞き、世界を破滅から救うためには自分がゼウスに弁解する必要があると考えるが、稲妻を求めるハデスに母をさらわれるので、まず母を救うために冥界を訪れようと決めて仲間と旅に出て、あっちでメドゥーサを倒し、こっちでヒュドラを倒し、ラスベガスにあったロートパゴイの国で道に迷い、ハリウッドの大看板の裏から冥界にもぐる。
ユマ・サーマンのメドゥーサはよかったが、ショーン・ビーンはゼウスに見えなかった。このひとはせいぜいヘルメスというところであろう。原作を読んだひとの話だと、もともとあったアホなディテールがかなり省略されているらしい。だとすれば残念なことではあるが、それでもまだそれなりにアホな内容なので、クリス・コロンバスとしては思っていたほど悪くない。ただ、やはりわたしとしては古代ギリシアの神々が生贄もなしにほったらかしにされてひっそりと上のほうに存在している、というのがいまひとつ信じられなくて、いたらいたで、もっと大騒ぎになっていたであろうと思うのである。 

Tetsuya Sato