2014年4月13日日曜日

ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!

ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!
The World's End
2013年 イギリス 109分
監督:エドガー・ライト

ゲイリー・キングとその仲間の五人は1990年に高校を卒業したとき、ニュートン・ヘイヴンの町にある12軒のパブを梯子する計画を立てて実行に移すものの完遂にはいたらず、それから20数年を経てゲイリー・キングはかつての仲間を一人ひとり訪れてこのパブ・クロールなる行事への再挑戦を訴えるので、ゲイリー・キングの言わば口車に乗せられた四人はニュートン・ヘイヴンの町に集まり、ゲイリー・キングとともにパブのはしごを再開するが、途中で町の様子がおかしいことに気がついて、ロボットとしか思えないものが町の住民のふりをしていることを発見して、どうやら何者かに侵略されているらしいという結論を下すと異変に気がついていることに気がつかれないようにするためにそのままパブのはしごを続ける。 
飲み続ける五人組がサイモン・ペッグ、ニック・フロスト、マーティン・フリーマンほか、途中で加わるのがロザムンド・パイク、高校時代の先生がピアース・ブロスナン。
サイモン・ペッグがものすごい演技をしていて、クライマックスでは声だけのビル・ナイと迫真の対決をする。ニック・フロストの中盤からのぶち切れ方もすごいし、ロザムンド・パイクがアクションをしているのにも驚いた。さすがにダイアログがよくできているし、構築面もしっかりとしているし、笑いどころも多いし、ということで文句のつけようはないものの、エドガー・ライト/サイモン・ペッグの少年期の終わりを見せられているようなところがあって、鑑賞後の印象は意外なほど重い。 
Tetsuya Sato