2013年12月24日火曜日

未知との遭遇

未知との遭遇
Close Encounters of the Third Kind
1977年 アメリカ 132分
監督:スティーブン・スピルバーグ

高校二年の時に見て感動した(ちなみに劇場はテアトル東京)。ただしこの映画はオリジナルを見ても、そしてその後の特別編を見ても明らかなように根本的に構成というものを欠いている。スピルバーグが観客に見せたいと考えた映像が最低限の文脈に基づいて並んでいるに過ぎない。その一つひとつはどれもとても魅力的で、時にはこちらの感性にも強く訴えてくるので最後まで見てとおすことができるのである。一個の作品と考えるよりは、スピルバーグ少年のスケッチブックだと考えた方が正しいのかもしれない。絵の一枚一枚の仕上がりには好感が持てる。ジョン・ウィリアムスの音楽は文句なしの大傑作。 


Tetsuya Sato