2013年11月20日水曜日

続ラブ・バッグ

続ラブ・バッグ
Herbie Rides Again
1974年 アメリカ 88分
監督:ロバート・スティーブンスン

サンフランシスコの建築王にして取り壊し王のアロンゾ・ホーク氏はローマのコロセウムを見ても「いつかショッピングセンターにしてやる」と叫ぶほど破壊と建築に取り憑かれていたが、サンフランシスコに建築予定のホーク・センターは立ち退きを拒む一人の老婦人のために計画を阻まれていた。そこでアロンゾ・ホーク氏は手段を選ばない作戦に出るが、その老婦人を守るハービーによってひどい目に遭わされる。
悪いやつはひたすらに悪く、善人は悪に対して容赦を知らない、ということでアロンゾ・ホークに扮したキーナン・ウィンは実に楽しそうに間抜けな悪役に徹しており、対するヘレン・ヘイズは泰然とした老婦人を演じて魅力的である。一作目に比べると説明が不要な分、展開もすばやく、骨格が単純すぎるほどはっきりとしているので話は結末に向かってひたすらにエスカレートし、最後はほとんど西部劇の乗りになる。ハービーはレースから遠ざかって留守番を強いられている模様で、かつての栄光を夢に見ながら老婦人を守るという地道な仕事に精を出し、危急のときにあたってはそこら中のフォルクスワーゲンに声をかけて大群になって押し寄せる。 

Tetsuya Sato