2013年11月19日火曜日

ラブ・バッグ

ラブ・バッグ
The Love Bug
1968年 アメリカ 107分
監督:ロバート・スティーブンスン

落ち目の、というよりも才能に乏しいレーサー、ジム・ダグラスが金もないのに自動車ディーラーの店で車を物色していると、一台のフォルクスワーゲンが鼻を擦り寄せてくる。その後の事情からその車はジム・ダグラスが引き取ることになり、ジム・ダグラスの友人でチベット仏教を修めたテネシーによってハービーと命名されるが、ハービーは自分の意思を持った車で、ジム・ダグラスがそのハービーに乗ってレースに出ると連戦連勝ということになり、ハービーを憎む自動車ディーラー兼レーサーのピーター・ソーンダイクは卑劣な手段によってハービーを葬り去ろうとたくらんだりする。
どちらかと言えばだらっとした作りの映画だが、ハービーの利かん気ぶり、悪役デヴィッド・トムリンソンのブラック大魔王ぶりがそれなりに楽しくて、適当に笑いながらなんとなく最後まで見てしまう。ただ最後のヨセミテのレースでのハービーのショートカットは反則であろう。 

Tetsuya Sato