2013年10月4日金曜日

戦場の黙示録

戦場の黙示録
Tobruk
2008年 チェコ/スロヴァキア 99分
監督:ヴァーツラフ・マルホウ

チェコ人のポスピカルとリーバーマンはエジプトで義勇軍に入隊し、外人部隊出の卑劣な伍長から訓練を受けて仲間とともにトブルクへ送られ、ポーランド人の義勇軍などとともに防御線に配置され、そこで待機と欠乏の時間を過ごし、イタリア軍の攻撃を受け、イタリア軍の砲撃に恐怖を感じたポスピカルは耳から血を流して砂漠へ逃げ出し、彷徨の末にトラックに拾われて部隊に戻り、捕虜を殺害した伍長に怒りを覚え、その伍長とリーバーマンとともに偵察に送られ、負傷した伍長を救うために機銃を構える。
トブルク戦線にチェコやポーランドの義勇兵がいた、というのは知らなかった。いわゆる大作ではないが、訓練キャンプからトブルクの塹壕まで、むごたらしさも含めて細部の描写にすぐれている。言葉数をかなりはぶいた脚本と淡々とした演出は雰囲気があり、良心的な作りは好ましい。 


Tetsuya Sato