2013年8月1日木曜日

ナイロビの蜂

ナイロビの蜂
The Constant Gardener
2005年 ドイツ・イギリス 129分
監督:フェルナンド・メイレレス

ジャスティン・クエイルはケニアの英国高等弁務官事務所に在籍する外交官でなによりも庭仕事を愛する男であったが、その妻テッサ・クエイルはアフリカにおける医療活動の実態に懸念を抱く活動家で、夫には目的を告げずに歩きまわって陰謀の気配を嗅ぎ取っている。そしてそのテッサが旅先で殺害されて警察は強盗のしわざとして片づけるが、納得できないジャスティン・クエイルは妻の痕跡をたどり、そうするうちに本物の陰謀にたどり着く。
ル・カレの原作は未読。フェルナンド・メイレレスは徹底して社会派の視点を保ちながら作品に卓越した色彩感覚とリズム感を持ち込み、均衡の取れた演出とすばらしい構成力でこのサスペンス調ロマンス劇を傑作に作り上げている。特に全体の構成に対するレイチェル・ワイズの出演場面の配置のうまさには舌を巻いた。仕上がりは『シティ・オブ・ゴッド』の上を行くものであろう。


Tetsuya Sato