2013年7月12日金曜日

ワイルドスピード MAX

ワイルドスピード MAX
Fast & Furious
2009年 アメリカ 107分
監督:ジャスティン・リン

中米で逃走生活を送っていたドミニク・トレットは妹のミアからの連絡で恋人のレティが殺されたことを知ってロサンゼルスへ戻り、レティが殺された現場に立ってタイヤ痕などから犯人が使った車が改造車であることを突き止め、改造車の特徴から売り主にあたりをつけて売り主を締め上げて関係者の名前を白状させると今度は関係者の家を訪ねて締め上げにかかり、そこへ二作目の結末で前科を帳消しにされていまはFBIの捜査官となっているブライアン・オコナーが別件で現われ、ドミニク・トレットが追う相手とブライアン・オコナーが追う相手がほぼ近接していることがわかり、一連の事件にはメキシコから持ち込まれる麻薬がからんでいて、麻薬組織が運び屋を選ぶためにストリートレースをしていることもわかり、ドミニク・トレットとブライアン・オコナーは一作目の不信感を引きずったままそれぞれストリートレースに参加して運び屋に選ばれ、メキシコへ運ばれると麻薬を積んだ改造車で国境を越え、そこでドミニク・トレットはレティ殺害の犯人に迫り、爆発があって銃撃があって組織の麻薬を手中にしたドミニク・トレットとブライアン・オコナーはそれをネタに組織のボスを引っ張り出して事件を解決しようともくろむが、相手のほうが一枚上であった、ということになるのか、麻薬組織の一味はメキシコへ逃走してしまうので、ドミニク・トレットとブライアン・オコナーは一作目の不信感を振り切ると一味を追ってメキシコへ走る。
冒頭、四重連くらいのタンカーを襲撃する場面があって、これはかなりすごい仕上がりになっている。中盤の通行止めなしでおこなわれるストリートレースのシーンもなかなかの迫力があるし、メキシコからアメリカへ抜ける坑道を高速で突っ走るという凝ったシーンもあって、とにかく手間のかかった見せ場を用意して車と車の走りを見せることにはたいへんな力を入れていることがわかるが、無用な対立を含むプロットはだるい。

Tetsuya Sato