2013年7月22日月曜日

ヘンゼル&グレーテル

ヘンゼル&グレーテル
Hansel & Gretel: Witch Hunters
2013年 ドイツ/アメリカ 88分
監督:トミー・ウィルコラ

ヘンゼルとグレーテルは父親に森に捨てられてさまよった末にお菓子の家にたどり着いて、そこで魔女につかまってヘンゼルが食べられそうになったところでグレーテルが反撃を加え、兄と妹で魔女を倒すと家には帰らずにそのまま魔女ハンターになってあちらこちらの魔女を片端から倒して有名になり、そうしているとアウグスブルクで子供が次々と魔女にさらわれるという事件が起こり、市長に雇われたヘンゼルとグレーテルが解決のために乗り出していって、そこへ白い魔女が加わり、トロールのエドワードも加わり、最後はサバトに集まった魔女を大虐殺。
ヘンゼルがジェレミー・レナー、グレーテルがジェマ・アータートン、悪い魔女の頭目がファムケ・ヤンセン、アウグスブルクの保安官がピーター・ストーメア。
ヘンゼルは魔女にお菓子を大量に食べさせられたせいで糖尿病で、だからアラーム付きの腕時計を持っていて、定期的にどうやらインスリンの注射をしているようだし、アウグスブルクの町ではさらわれた子供たちの似顔絵が牛乳瓶のボトルに貼ってあるし、という具合に妙なアイデアがいろいろと盛り込まれていて、ヘンゼルとグレーテルの魔女狩り装備も左右にも同時に発射できる連射式のボウガン、銃身折り畳み式のショットガン、ガトリングガンと珍装備が満載で、とにかく細部が面白い。
語り口もおおむねにおいて好調で、オープニングはなかなかの傑作ぶりだし、余計なことはしないでてきぱきと話を進めていく。アクションシーンの演出がやや単調だが、ジェレミー・レナーがうまく使われていて、ジェマ・アータートンも魅力的で、ファムケ・ヤンセンがなんだかとても楽しそう、ということになると悪いところもそれほど気にならない。 


Tetsuya Sato