2013年2月9日土曜日

サンセット大通り

サンセット大通り
Sunset Boulevard
1950年 アメリカ 110分
監督:ビリー・ワイルダー

若くて貧しい脚本家が借金取りに追われて車を走らせていると、いきなりタイヤがパンクするので路傍に見えたガレージに逃げ込む。ガレージには庭が続き、庭の奥には屋敷があり、そしてその屋敷には無声映画時代の恐ろしい亡霊が執事と一緒に住んでいて、うっかり足を踏み入れた若い脚本家は恐ろしい目に遭うのである。
着想の大胆さ(当時)には何回見てもぞっとさせられるが、何回見ても語り口の心地よさが抜群なので、とにかく見ているだけでうっとりとする。無駄な台詞、無駄な登場人物がまったくない。グロリア・スワンソンのテンションは相当なものだが、その脇でかたくなに佇んでいるエリッヒ・フォン・シュトロハイムが抜群にいい。



Tetsuya Sato