2012年12月22日土曜日

コモド

コモド
Komodo
1999年 アメリカ 89分
監督:マイケル・ランティエリ

ノース・カロライナのとある島にコモドオオトカゲが大量発生し、その島で油田の試掘をしていた石油会社は絶滅危惧動物の存在を保護団体に知られるのを恐れて密かにオオトカゲの殲滅を図る。そこへオオトカゲに両親を殺された少年が精神的な問題を克服するために精神科医に連れられて島にやってくる。
この二本立ての展開がまだるっこしい。どちらかへまとめられなかったのだろうか。少年が問題克服のために野性化して勝手にオオトカゲと戦い始めるのも決して悪くはないのだが、好みとしては会社の都合に絞り込んでほしかったところだ。肝心のコモドオオトカゲについて言えば、CGはティペット・スタジオだけあってさすがの仕上がりであり、メカニカルの方も手抜きがない。問題があったのは脚本である。基本設定は『U.M.A/レイク・プラシッド』とほぼ同じことになるが、あちらがそれをコメディとして扱うだけの居直りを見せているのに対して、こちらはまだ何か余計なことを考えているようにも見える。演出にはそれなりの迫力があったと思うので、ちょっと残念。 



Tetsuya Sato