2012年12月20日木曜日

未確認生命体 ザ・フロッグ

未確認生命体 ザ・フロッグ
There's Nothing Out There
1991年 アメリカ 91分
監督:ロルフェ・カネフスキー

高校生のグループが森と池に囲まれた別荘へ遊びにいくと、例によって怪物が出現して襲ってくる。緑色のおたまじゃくしに手がはえたような怪物で、しかも目からは催眠光線を放ったりする。自主制作映画なのであろう。16ミリのブローアップで、画質が悪い。もちろんサム・ライミのような先例もあるのでそれだけを理由にばかにしてはいけないわけだし、グループの中にホラー映画オタクを一人放り込んで先読みをさせるという、時代の流れの先をいく工夫をすでにしていたことは注目に値すると思う。でも、とてもへたくそで野暮ったいのである。まず冒頭のビデオ店のシーンが長すぎるし、そのビデオ店があまりにもひなびて、しかも暑苦しいのでわたしはアメリカ映画ではなくババリアかどこかの独立プロの作品を借りてきたのかと勘違いしてしまった。その後もすごかった。学校が休みに入って高校生が校舎の出口から飛び出してくると、カットが替わってフリスビーがあっちとこっちから飛んできて空中ですれ違って、それを一回じゃなくて二回も三回もするというのは、なんだろうね。だいたいその調子。

未確認生命体 ザ・フロッグ【字幕版】 [VHS]
Tetsuya Sato