2012年10月12日金曜日

戦艦ポチョムキン

戦艦ポチョムキン
Bronenosets Potyomkin
1925年  ソ連 66分
監督:セルゲイ・M・エイゼンシュテイン

1905年6月、黒海艦隊に属する戦艦ポチョムキンではボルシチ用の牛肉にわいた蛆が原因で乗組員が食事を拒絶、懲罰を加えようとしたところ反乱が起こり、銃撃戦が始まって数名が死亡、ポチョムキンは皇帝の指揮から離れて人民民主主義の戦列に加わり、反乱側の戦死者ワクレンチュクの遺体をオデッサの埠頭に運んで安置したところ、革命の気風が市内に感染、集まった市民に対してコサックが銃撃を加え、一方ポチョムキンはオデッサの沖で鎮圧のために現われた黒海艦隊と遭遇する、という一連のポチョムキン号事件の映画化。あの階段の大虐殺も含めて、ほぼ史実のままで、違うところがあるとすればポチョムキンの砲撃がほとんど効果を上げていないこと、オデッサ沖の海戦ははるかに複雑な状況であったこと、くらいであろう。階段の場面はものすごいが、全体としてみると説明的な部分が過剰である。 


戦艦ポチョムキン【淀川長治解説映像付き】 [DVD]
Tetsuya Sato