2012年8月31日金曜日

ローラーボール(1975)

ローラーボール(1975)
Rollerball
監督:ノーマン・ジュイソン

2018年、国家は消滅し、世界は企業によって支配され、
ローラーボールと呼ばれる戦争代行ゲームが都市対抗でおこなわれ、ゲームがもたらす熱狂が民衆の目を曇らせていたが、ローラーボールの選手で圧倒的な人気を誇るジョナサン・Eは企業の支配に疑問を抱き、ジョナサン・Eの圧倒的な人気に危惧を抱いた企業側はジョナサン・Eの抹殺をたくらむわけだけど、テンポがとろい上に想像力に乏しい仕上がりで、ゲーム以外の場面があまりにも退屈なので、退屈なゲーム場面ですら待ち遠しくなる。
中学生の乏しいこづかいからロードショー料金を捻出したこちらとしては、このはずし方はかなりこたえたのである。いやあ、泣いた泣いた。当時として珍しかったのは、ヘリコプターの鼻面に書き込まれたOCR文字のステンシルくらい。字体が斬新だったのである。でもヘリコプターの鼻面にOCR文字を書き込んで、それでどうするつもりだったのかはよくわからない。
ちなみにSF映画には時々未来スポーツが登場するけれど、そうした題材を主軸に扱って成功しているのはルトガー・ハウアー主演の『サルート・オブ・ジャガー』くらいかもしれない。



ローラーボール [DVD]
Tetsuya Sato