2012年7月28日土曜日

ダークナイト

ダークナイト
The Dark Knight
2008年 アメリカ 152分
監督:クリストファー・ノーラン


ゴッサムシティにピエロの仮面をかぶった強盗団が現われて銀行を襲い、予定にしたがって使命を終えた仲間を手際よくかたづけながら大金を奪って逃走するが、奪われたのは組織の金で、そのことから組織の金を扱う銀行の所在が明らかになり、うろたえた犯罪組織は警察の手が入るのに先立って現金をことごとく引き上げるものの、バットマンに重要証人を奪われてさらにうろたえることになり、そこへジョーカーが現われてバットマンを亡き者にしてやろうと持ちかけるので、ジョーカーは事実上のテロリストとなって手段を選ばずにバットマンをあぶり出しにかかるのである。
冒頭、ウィリアム・フィクトナーが銀行の支配人で登場して強盗団を相手に実にかっこよくショットガンを振り回すところから語り口はうれしすぎるほどに快調で、二時間半を越える長尺によどみはない。クリスチャン・ベイル、マイケル・ケイン、ゲイリー・オールドマンは言うまでもないが、ジョーカーのヒース・レジャーは特筆すべき演技を残し、やがてトゥーフェイスへと変貌するアーロン・エッカートがまたうまい。ほとんど非の打ち所のない堂々たる傑作であり、クライマックスへといたる盛り上がりは半端ではない。 






Tetsuya Sato