2012年7月17日火曜日

フランケンフィッシュ

フランケンフィッシュ
Frankenfish
2004年 アメリカ 84分
監督:マーク・ディッペ


フロリダの湿地帯で異常な死体が発見され、検死官が生物学者とともに沼地の奥へ調査へおもむく。そうすると三軒並んだボートハウスが水上にあり、その一軒ではヒッピーめいたカップルが暮らし、その隣では魔女めいた老女が暮らし、三軒目では友人を怪物に殺されたことで復讐に燃える男が暮らしている。そこへ老女の引っ越しの手伝いに訪れている娘とその恋人が加わり、あれやこれやとやっていると夜中に魚が襲ってくるのである。登場人物はよけいな問答をあまりしないでてきぱきと動き、逃げようとしたらエンジンがかからない、などというおバカなことがないように、あらかじめエンジンはかけておく。そして怪物は怪物で本能に突き動かされてしたい放題のことをして、見事なジャンプも披露する。一回転ひねりぐらいはしたように思うのである。で、この巨大な人食い魚の正体は遺伝子改造された雷魚で、狩猟マニアが狩の獲物にするために特別に発注したもので、その狩猟マニアの一味もあとになって登場して分相応の最期を遂げる。CGにはやや難があるものの、プロットには格別の無駄と言える無駄はなく、全体に頭を使ってひねった痕跡があり、特にそこは無条件で評価したい。拾い物。






Tetsuya Sato