2012年6月16日土曜日

ロブ・ロイ

ロブ・ロイ
Rob Roy
1995年 アメリカ/イギリス 139分
監督:マイケル・ケイトン・ジョーンズ


18世紀初頭のスコットランド、殺風景なハイランドに住むロブ・ロイは空腹を抱えた村人の境遇に心を痛め、暖かい冬を送らせるために牛の商売をしようと考えて自分の土地を抵当にモントローズ侯爵から千ポンドを借り受けるが、モントローズ侯爵の家臣キラーンは侯爵の食客アーチボルド・カニンガムとともに悪事をたくらみ、ロブ・ロイが借り受けた金を運ぶロブ・ロイの部下を殺害して金を奪い、金が届かないことを不審に思ったロブ・ロイはモントローズ侯爵に事情を申し出るが、モントローズ侯爵は政敵アーガイル公爵を中傷することを再度の借金の条件とするので、誇り高いロブ・ロイがこれを拒絶するとモントローズ侯爵はロブ・ロイの収監を命令し、ロブ・ロイは逃走して山にこもり、モントローズ侯爵の兵士を預かったアーチボルド・カニンガムがロブ・ロイ不在の自宅を襲うとロブ・ロイの妻メアリーを凌辱して家に火を放ち、ロブ・ロイはキラーンとアーチボルド・カニンガムの悪事を知って法の裁きに訴えようと試みるが、やがてアーチボルド・カニンガムによって捕えられ、夫の苦境を知ったメアリーはアーガイル公爵に直訴して庇護を求め、モントローズ侯爵の前から逃れたロブ・ロイはアーガイル公爵の助けを得てアーチボルド・カニンガムと決闘する。
全体として見た場合に格別の冴えはない映画だが、非常にていねいに作られていて、美術、衣装などもよくできている。リーアム・ニーソンは主人公ロブ・ロイを好演し、実にみごとなかつらをつけたジョン・ハートもモントローズ侯爵にいかにもな風情を与え、ティム・ロス扮する極悪非道なアーチボルド・カニンガムはきわめて強い印象を残す。 






Tetsuya Sato