2012年4月18日水曜日

ドグマ

ドグマ
Dogma
1999年 アメリカ 129分
監督:ケヴィン・スミス


天使ロキは天使バートルビーに唆されて神の手になることを拒絶し、神の怒りにあってバートルビーともども地獄よりもなお悪いウェスコンシンに流される。それからどうやら1000年、ニュージャージーのカトリック教会が門をくぐればすべての罪は許されるというキャンペーンを予告し、ロキとバートルビーはその門をくぐって許しを得て、天国への帰還を果たそうと考える。だが、それをすれば世界は無に戻ることになる。掟はたしかに地上にあったが、二人の帰還は神の無誤謬を揺るがすことになるからである。というわけでメタトロンは二人の目論見を阻もうと火の柱となって地上に現われ、消化器の中身をぶっかけられて怒り狂う。神の行方は知れなくなり、地獄から現われたアズラエルの陰謀が進行し、天からはキリスト13番目の使徒が降ってきて、キリストは黒人であったと指摘する。
得体の知れない教義ギャグが満載で、「神の道具」には大受けした。それはそれで面白いのだがスピード感がない。途中で息切れしてきて、息を継ごうと登場人物を増やしたりするのだが、それがどうもうまく処理できていない。アイデアは抜群にいいし、けっこうキャラクターも立っているので、ただただ体力不足が惜しまれる映画である。ちなみにロキがマット・デイモン、バートルビーがベン・アフレック、メタトロンがアラン・リックマン。






Tetsuya Sato