2012年2月29日水曜日

ウイング・コマンダー

ウイング・コマンダー(1999)
Wing Commander
監督:クリス・ロバーツ


同名のゲームの映画化であり、監督はゲーム作者当人らしい。ただしゲームの方をやったことはない。26世紀が舞台で、人類は宇宙に進出していて例によってエイリアンと戦争をやっている。そして地球へのワープ・ポイントをエイリアンに悟られたことから、ワープ・ポイントの出口を地球艦隊が、入口をペガサス星域にただ一隻残された戦闘艦が押さえるという作戦に出る。で、話の大半は押し寄せてくるエイリアンの艦隊に対して入口の一隻とその艦載機が立ち向かうという部分が占めていて、その戦闘シーンがなかなかによろしいのである。戦闘機対戦闘機の場面ではお互いに機銃で撃ちあうし、宇宙空間にいるのになんと弾道が落ちていく。母艦は母艦で魚雷を実にいい音で発射するし、いよいよ決戦という時にはミサイルの片舷斉射(ポイント・ブランクだ)でやっつける(しかも内側で装填する場面までやってくれる)。美術も頑張っていて、使い込んだ感じの戦闘機や格納庫の場面は見応えがある。残念ながらストーリーはかなり空疎なのだが、視覚的には完全に趣味の世界にいっていて、個人的にはかなり気に入った。 



Tetsuya Sato