2012年2月24日金曜日

バーサーカー

バーサーカー(2004)
Skinned Deep
監督・脚本:ガブリエル・バータロス


フレッド・セイバーヘーゲンとはまったく関係がない。
山中に巣くう怪しい一家が通りがかる車を襲ってひとを殺している、という素人映画である。出演者はたぶん素人ばかりだし、音声はアフレコ、撮影もひどいし録音もひどい。ただ特殊メイクだけは少しお金がかかっている。それと山中の一家の造形というのが妙に凝っていて、一人は人体に金属部品を埋め込んでいるし、一人はむき出しの巨大な脳味噌をぼろで隠して暮らしているし、一人は小人で皿を投げて暴れるのである。この連中にコロラドからやってきた年寄りばかりの暴走族が喧嘩を挑んだりするのである。そしてエンディング・タイトルに延々と流れるのは生き残った少女の悲鳴なのである。それだけではない。割れた頭からはアルファベットの積み木が転がり出てくるわ、それが単語を作って愛を語るわ、隠れ家の地下には頭部のないマッチョが股間にダイナマイトをくくり付けてマッチョなポーズを取っていて、その背後の壁には創造者という文字があったりするわ、けったいはけったいだが支離滅裂で、何を考えているのか、さっぱりわからないのであった。
バーサーカー [DVD]

Tetsuya Sato