2012年2月21日火曜日

ヘモグロビン

ヘモグロビン(1997)
Bleeders
監督:ピーター・スヴァテク
脚本:ダン・オバノン


16世紀、近親結婚の禁令を嫌ってオランダの貴族がアメリカの小さな島に移住する。一族はその後も近親交配を繰り返し、その子孫は20世紀に入ってから死滅したと思われていたが、実は、ということで、ひどい邦題がついているものの、なかなかによくできた屍食鬼の話である。どことなく寂しい気配のその島では墓地の埋め替えがおこなわれており、棺桶が次々と掘り出されている。食料を奪われた地下の住人たちは次第に地上に姿を現わすようになり、女や子供が姿を消す。折しも島には嵐が襲いかかろうとし、しかも男たちは漁に出ていた。
「いかにも」の話を「いかにも」の場所を舞台に「いかにも」の場面でつなぎ、ちょっとしんみりとしたよいホラーに仕上がっている。 




ヘモグロビン【字幕版】 [VHS]

Tetsuya Sato