2012年2月20日月曜日

スターブレード

スターブレード(2008)
Battle Planet
監督:グレッグ・アロノウィッツ


地球がエイリアンの攻撃を受け、人類が別のエイリアンと共同で悪いエイリアンと戦っていたころ、素人同然にしか見えないものの抜きん出た英雄であると評価され、本人もまたそう思い込んでいるジョーダン・ストライダー大尉は妙なスーツを着せられて未知の惑星に単独任務で送り込まれるが、このスーツというのがたいそうなしろもので、大尉が休もうとすると休む必要はないと言い、大尉が疲れたと言うと疲れているはずがないと言い、大尉があくまでも休むと言い張ると勝手にアドレナリンを注入し、大尉が近くに敵がいると気がつけば、自分にはまったく見えないと言い、目の前に敵が現れて大尉が一生懸命戦っていると、大尉のバイザーをセンサーのアウトプットでふさいで前を見えなくするのである。で、任務というのは真っ赤な嘘で、軍は大尉に着せたスーツからデータを取って戦争に役立てようと考えていて、そんなこと隠すほどのことでもあるまいに、とこちらが考えていると、どうやらそういうことは全然ないようで、秘密に気づいた大尉を片付けるために後から後から部隊が送られてくる。はっきり言ってコメディにしかならないような話だが、これで戦争の悲劇を描いていたりするからおそろしい。かなりの低予算ではあるものの、出演者はいちおうまとも、美術も寒いなかでそれなりに頑張っていて、ディテールに対するこだわりも見える。もちろん、だからと言って面白いわけではない。 
スターブレード [DVD]

Tetsuya Sato